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宮ケ瀬ダムと愛川ソーラーパーク見学会 (関東支部 仲山 達雄)2023/11/8

令和5年11月8日(水)、当日は夏日にあたり、ここ宮ヶ瀬は山が色づき始めた愛川町に出かけました。
最初に訪ねた「湘南ベルマーレ愛川太陽光発電所」(愛川ソーラーパーク)は、神奈川県営初のメガソーラー(最大出力1,896kW)で、神奈川県企業局利水電気部発電課が管理する公共施設です。平成25年5月に営業運転を開始しました。発電した電気は、「再生可能エネルギーの固定  価格買取制度」により、湘南電力(株)へ全量売電、地産地消されています。
パネルは、多結晶シリコンで、横浜スタジアム約2.5個分の敷地に、太陽電池を7,902枚設置してあります。
続いて、平成13年3月、2町1村281戸が移転し建設された、宮ヶ瀬ダムです。
このダムは、①洪水の防止 ②川の環境を保ち、水量の維持 ③県の水がめ(水道水)④水力発電の目的で建設されました。


ダムの概要
型式:重力式コンクリートダム
高さ:156m
長さ:約400m

発電所:愛川第1発電所、愛川第2発電所
<愛川第1発電所>
水車種類:立軸単輪単流渦巻フランシス水車
出力:24,900kW 1台
回転数:429rpm
発電機種類:立軸回転界磁型三相交流同期発電機
容量:25,500kVA 1台
電圧:11kV

<愛川第2発電所>
水車種類:横軸円筒可動羽根S型プロペラ水車
出力:1,310kW 1台
回転数:500rpm
発電機種類:横軸回転界磁型三相交流同期発電機
容量:1,300kVA 1台
電圧:6,6kV

主に、資材や鉱石の運搬用のインクライン(傾斜鉄道)が、高知県馬事森林鉄道と黒部ダム、そして宮ヶ瀬ダムに、国内の産業用として三ヶ所あります。(旅客営業用としては、ケーブルカーがあります)

宮ヶ瀬ダムは、国土交通省が河川空間のオープン化(都市・地域再生等利用区域制度)を推進している、公共のものであることから、誰でも自由に利用できる「自由使用」となっています。
昼食は、「宮ヶ瀬ダム放流カレー」を食べました。

清川村にある宮ヶ瀬湖畔園地は、湖と山の紅葉、芝生広場、バーベキュー、315mの吊り橋、遊覧船などで楽しめる公共施設です。


[湘南ベルマーレ愛川太陽光発電所]


[湘南ベルマーレ愛川太陽光発電所(太陽追従型パネル)]

[宮ヶ瀬ダム]


[特高変電設備]

[集合写真]