太陽光発電システムはメンテナンスフリーにしてもよいとの考えもありますが、不具合や故障が起き、安全性に問題が生じるケースも出てきています。本研修会では、太陽光発電の系統連系技術と設備の概要・仕組みについて学び、さらに正しい保守点検やメンテナンスの技術について研修を進めます。

【講演内容】
１．太陽光発電設備の概要･･･講師　飯田技術士事務所代表 飯田 芳一 氏
①太陽光発電の種類と特徴及びシステムの構成
②パワーコンデショナーの構造及び、その取り扱いやメンテナンス
２．太陽光発電設備系統連系･･･講師　飯田技術士事務所代表 飯田 芳一 氏
①系統連系の技術要件
②配電系統と単独運転時の課題
③固定価格買取制度の運用見直し
３．太陽光発電設備の保守・点検について
講師一般財団法人　関東電気保安協会 篠崎 祐輔 氏
４．太陽光発電のトラブル事例とメンテナンス上の課題及びその対応策
①太陽電池モジュールの事故例
②太陽電池モジュールの異常有無の検知と故障箇所特定ツール
講師株式会社 戸上電機製作所 大橋 祐介 氏　清水 保衛 氏

　山梨リニア見学センターは、実験線での走行試験の様子を見学したり、超電導リニアやリニア中央新幹線の概要を模型や各種の展示物等によって紹介しています。（リニア実験線での走行試験の時間などは当日でないとわかりません）
　米倉山太陽光発電所は、山梨県と東京電力株式会社が共同で建設した出力10,000KWのメガソーラ発電所です。この施設の案内所の「ゆめソーラー館やまなし」で、太陽光発電の仕組みや二酸化炭素排出削減効果関連の展示品や米倉山太陽光発電所の遊歩道から太陽光パネルを見学します。
　なお、米倉山地区では、電力系統安定化対策として水素を利用した電力貯蔵技術の実証研究が着手されており、「ゆめソーラー館やまなし」には、水素電力貯蔵システム模型、次世代フライホイール蓄電システム模型、水電解水素製造装置実機（稼働中）、水電解水素製造装置実機（稼働中）、純水素型燃料電池実機（稼働中）、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)実機（稼働中）などが展示されています。

　この研修では、まず、 受電設備の実物と単線結線図から機器の配置と役割を解説します。次に、受電設備に使用されている各種の開閉器や遮断器の「投入」「開放」の操作の体験や保護継電器動作の様相と復帰などをしていただきます。
　また、過電流を流したときの電線への影響実験や耐圧試験器での絶縁物の耐圧限度測定などを行ないます。
　見て、動かして、機器操作の体験やさまざまな実験などから、電気そのものを理解し、自身の安全確保の礎になるような研修です。
　カメラをご持参いただけますと記録に残せます。

　「太陽光発電アドバイザー」とは、太陽光発電システム導入に関して生じうる諸問題について、消費者の相談に応えることのできる専門知識を有することを特定非営利活動法人「日本住宅性能検査協会」が客観的に認める民間資格です。
　太陽光発電アドバイザーが在籍している企業は、「太陽光発電アドバイザーがいるお店」として公開されています。
　当研修では、①太陽光発電の社会環境、②システムの概要、原理・技術、③システムの導入に関する法令、④システム導入の支援施策、資金調達、⑤システムの設置基準、⑥システム導入に関しての屋根、建築構造、設備の要件、⑦現場調査・安全管理、⑧その他太陽光発電システムの導入における実務関係、等、太陽光発電に関しての幅広い知識について、わかりやすく説明いたします。
　なお、研修受講には「太陽光発電アドバイザー試験公式テキスト」（（株）日本能率協会マネジメントセンター刊）が必要です。テキストは事務局で用意いたします。