現在、わが国は経済の回復基調の継続、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも控え、社会経済情勢に明るい兆しが見えているものの、九州北部豪雨など多くの自然災害の発生や産業界での品質管理の問題、さらにはIoTやAI技術の進歩など、品質の確保と保安の強化、技術向上が重要な課題となっています。
このように電気安全、電気保安の果たす役割と社会の期待は、ますます高まっており、私たち電気技術者には“安全・安心”な電気を守り続ける使命が従来以上に大きく課せられております。
このような中、平成30年度の事業計画策定にあたっては、事業計画を精査し、業務全般のスリム化を図りつつ、引き続き「会員の技術力・知識の向上に役立つ事業、電力保安・安全確保に必要な情報を提供する事業、会員相互の交流の場を提供する事業」など会員サービスの実質的な充実を通じ、公益社団法人として社会の役に立つ事業を進めてまいります。
主な事業計画は以下の通りです。
当関東支部は、公益を目的とした「技術向上事業」、「技術相談事業」、「技術周知事業」を主体に事業を展開する。
a.技術向上事業
電気主任技術者に対する講演会、講習会、研修会、施設見学会の開催。
a-1自家用電気工作物設置者及び電気主任技術者セミナー
経済産業省関東東北産業保安監督部との共催をお願いするとともに、一般関係団体の協賛を得て開催し、会員並びに電気技術者の保安技術向上を図る。
a-2電気技術講習・研修会
受電設備の保守・制御技術や電気関係法規並びに新技術などの実務に直結したテーマを主体に進める。
a-3施設見学会
電気設備機器の製造現場、再生可能エネや省エネなど取扱い現場など新技術関連の見学会を主体に進める。
a-4地区実施研修会
支部内の各地域において、電気技術者の技術力向上に資する研修や施設見学会などを各地区で企画し実施する。電気設備機器の製造現場、再生可能エネや省エネなど取扱い現場など新技術関連の見学会を主体に進める。
b.技術相談事業
支部内に技術相談窓口を設置して問題の解決を支援する。
c.技術周知事業
① 技術調査分析結果の周知
② 利用者相互の情報交換の場の提供
③ 電気主任技術者等への情報提供
主な実施項目は、次ページの「平成30年度主な事業計画」の通り。
分類 | 行事内容 | 募集数 | 実施予定 | |
セミナー | (1)自家用電気工作物設置者及び電気主任技術者セミナー ○主催 ・経済産業省 関東東北産業保安監督部 ・公益社団法人日本電気技術者協会 関東支部 ○協賛 ・一般財団法人関東電気保安協会 ・公益社団法人東京電気管理技術者協会 ・一般社団法人 日本電機工業会(JEMA) ○開催日と開催地区(10会場) ・沼津地区(2/20)・東京地区(2/22) ・千葉地区(2/25)・群馬地区(3/1) ・栃木地区(3/6)・多摩地区(3/12) ・茨城地区(3/14)・山梨地区(3/20) ・埼玉地区(3/22)・神奈川地区(3/26) ○参加費・・・ 無料 ○講義内容 ①経済産業省 関東東北産業保安監督部(60分) 自家用電気工作物に関する最近の関係法令、電気事故等について ②東京電力パワーグリッド(株)(40分) 電力関係技術のトピックスについて ③中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)(40分) PCB廃棄物とその処理・手続きについて ④経済産業省関東経済産業局資源エネルギー環境部(30分) 低濃度PCB関係について |
4000名 | 31年2月~ 31年3月 |
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研修会 | (1) | 高圧受電設備機器の操作・保守体験実習 (第1回) |
18名 | 6月15日 |
高圧受電設備機器の操作・保守体験実習 (第2回) |
18名 | 9月6日 | ||
高圧受電設備機器の操作・保守体験実習 (第3回) |
18名 | 10月2日 | ||
(2) | 保護継電器のリレー試験実技研修(第1回) | 16名 | 6月21日 | |
保護継電器のリレー試験実技研修(第2回) | 16名 | 9月19日 | ||
保護継電器のリレー試験実技研修(第3回) | 16名 | 10月17日 | ||
(3) | 高圧需要家の短絡保護と動作時対応研修 | 30名 | 7月10日 | |
(4) | 電器関係法規の研修会 | 35名 | 7月20日 | |
(5) | 高・低圧電気設備の雷害予防研修会 | 30名 | 8月21日 | |
(6) | 太陽光発電技術研修会 | 40名 | 8月28日 | |
(7) | 設備保全対策研修 | 40名 | 9月26日 | |
(8) | 比率差動継電器の仕組みと特性試験 | 25名 | 11月6日 | |
(9) | PAS(UGS)の操作体験と地絡、短絡時の動作原理説明 | 25名 | 11月26日 | |
(10) | シーケンス制御の基本と回路配線の体験実習 | 15名 | 12月20日 | |
(11) | 高・低圧の地絡保護の整定と動作時対応研修会 | 30名 | H31年1月24日 | |
(12) | シーケンサー(PLC)制御研修(基本1回) | 15名 | H31年1月30日 | |
シーケンサー(PLC)制御研修(応用) | 15名 | H31年2月14日 | ||
(13) | 協会月間誌の連載をまとめた冊子の説明会 | 30名 | 中止 | |
(2日間に分け実施) | 30名 | 中止 | ||
合計 実施回数 計画19回 実績17回 | 462名 | |||
見学会 | (1) | 保護継電器機器メーカー (光商工(株)茨城工場) |
20名 | 6月19日 |
(2) | 特徴のある公共施設 (三河島汚水処理施設遺構、葛飾柴又) |
35名 | 9月13日 | |
(3) | 省エネ取組の施設(自衛隊学校施設) | 35名 | 11月27日 | |
(4) | 大規模電力施設(横浜火力発電) | 40名 | 12月11日 | |
(5) | 次世代エネパーク (TEPCOエンジニアセンター、新豊洲変電所) |
35名 | H31年1月25日 | |
(6) | 省エネ等の研究施設 (ダイキンソリューションプラザ) |
35名 | H31年2月26日 | |
(7) | 電気設備機器製造工場 (NC東日本コンクリート工業(株)) |
35名 | H31年3月8日 | |
合計 実施回数 計画7回 実績7回 | 235名 | |||
地区研修会 | ○次の各地区毎に、地区事業運営委員会の下で企画・実施 ・山梨地区(9/28)・群馬地区(11/7) ・茨城地区(11/29)・埼玉地区(12/14) ・千葉地区(1/24)・沼津地区(1/16) ・栃木地区(2/13)・神奈川地区(2/20) ・多摩地区(中止) |
130名 | H30年9月~ H31年3月 |